DIYの防水工事がうまくいかない原因とは？よくある失敗例を紹介
2025/12/22
「費用を抑えたい」「自分の手で住まいを守りたい」
こうした想いから、ベランダや屋上、外壁の防水工事にDIYで挑戦する方は少なくありません。
しかし実際には、「雨漏りが止まらない」「数年で剥がれてしまった」といった失敗や再発例が多く報告されています。
本記事では、DIY防水工事でよくあるトラブルや失敗例、プロとの違い、向いているケース・向かないケース、そして失敗しないためのポイントまで、分かりやすく解説します。
これからDIYで防水を考えている方も、「このまま続けて大丈夫？」と不安な方も、住まいの防水対策の参考にしてください。
DIY防水工事が広がる背景と現状
ホームセンターやネットショップで防水材や補修キットが手軽に購入できる時代。
YouTubeやSNSでも「DIY体験談」や「防水工事のやり方」が簡単そうに紹介されています。
しかし実際には、「期待した効果が出ない」「思った以上に難しい」と感じる人が増えているのです。
DIYブームの裏側にあるリアルな失敗例、その要因を掘り下げていきましょう。
DIY防水工事のよくある失敗例
下地処理・清掃不足による密着不良
DIYで最も多いのは「下地処理の甘さ」です。
ほこりやカビ、水分、油分が残ったまま施工すると、防水材がしっかり密着せず、すぐに剥がれや膨れが起こる原因となります。
特にベランダや屋上は湿気が残りやすいので、目に見えない汚れや水分をしっかり除去することが大切なのです。
材料選び・手順ミスで性能を発揮できない
防水材にはウレタン系・アクリル系・シート防水・FRPなど多様な種類があります。
用途や下地、気温や湿度に合わない材料を使うと、せっかく施工しても本来の耐久性や防水性能が得られません。
また、塗布量や乾燥時間、重ね塗りの間隔など、説明書通りに手順を守らなければ、仕上がり不良や早期の劣化につながります。
養生・乾燥工程の見落とし
「塗った直後に雨が降ってしまった」「十分に乾燥しないまま仕上げてしまった」
DIYの場合、天候管理や養生の判断が甘くなりがちです。
周囲の汚れや異物混入が仕上がりを左右し、最悪の場合は全体のやり直しが必要になることも。
ひび割れや下地劣化の見落とし
表面だけを補修しても、下地や構造体が傷んでいれば雨漏りや防水層の剥がれはすぐに再発します。
「パッと見て大丈夫」と思っても、プロの診断で初めて見つかる問題が多いのです。
仕上がりムラ・耐久不足
塗布ムラや厚み不足、端部・立ち上がり部分の施工不良…
どれもDIYにありがちな失敗です。
数年で剥がれや雨漏りが再発し、「結局、業者に頼むことになった」というケースが後を絶ちません。
DIYとプロの工事
プロの「現地調査・下地診断」
専門業者は目視だけでなく、打診棒や赤外線カメラを使って「見えない劣化」「水の浸入経路」まで徹底的に調査します。
DIYでは、こうした診断がほとんどできないのが現実です。
材料の品質・工法の厳密さ
プロは現場に合わせた最適な材料選びと、メーカー規定どおりの工程管理を徹底しています。
塗布量や乾燥時間も管理し、保証やアフターサービス体制も整えています。
仕上がりの美しさと耐久性
均一な厚み、端部の処理、細部まで行き届いた仕上がりはプロならではの技術です。
「10年以上持たせる」ことを前提とした工事品質は、DIYではなかなか再現できないのが現実です。
どこまで自分でできる？DIY防水工事
DIYでうまくいきやすいパターン
DIYの防水工事が比較的成功しやすいのは、ごく狭い範囲の小さなコーキング（シーリング）の補修や、目立たない場所のトップコート塗り直しといった作業です。
たとえば窓枠まわりや、ベランダ端部のちょっとしたひび割れなどを、専用の補修材で埋めるだけなら、ホームセンターの道具と手順の理解があれば十分可能です。
また、本格的な工事までのつなぎとして一時的な止水処理を行う場合、DIYによるテープ貼りや簡易パテ詰めも役立ちます。
あくまで「応急処置」に留め、後日プロの診断・工事を受けるまでの時間稼ぎという位置づけで考えるのがよいでしょう。
DIYをやめておくべきケース
反対に、屋上全体や広いバルコニー、複雑な形状の防水工事はDIYで対応しきれません。
塗膜厚を均一に保つ、立ち上がりや排水口・配管まわりの防水処理を正確に行う、こうした工程は専門知識・技術がなければ、すぐに剥がれや膨れを起こします。
また、下地の傷み（コンクリートのひび割れ・下地腐食など）が疑われる場合や、根本的な雨漏り修理はDIYでは解決できません。
表面だけを塗っても、水の通り道や内部のダメージを特定・改善しなければ再発するため、必ず専門業者に調査を依頼しましょう。
排水口や配管まわり、高所作業もDIYではリスクが大きくなります。
作業ミスや転落事故の危険があるだけでなく、施工不良が後々大きなトラブルに発展しがちです。
DIY防水工事で失敗しないための注意点とコツ
下地処理と清掃の徹底が成否を分ける
防水材を塗る前の下地処理は最重要です。
ゴミやホコリ、油分、コケ、カビが残っていると密着不良や剥がれの原因になるため、ブラシ・洗剤で丁寧に清掃し、しっかり乾燥させましょう。
天候・乾燥時間の管理も慎重に
防水工事は天候管理が成否を左右します。
雨天・高湿度・低温の作業は避け、メーカー推奨の乾燥時間や気温・湿度条件を守ることが大切です。
焦って作業すると、乾きが不十分なまま次の工程へ進んでしまい、不具合の元になるのです。
メーカー手順を厳守し、自己流は避ける
製品ごとに推奨される塗布量・工程・道具の種類が違うため、必ず説明書や公式サイトの手順動画を参照しましょう。
「適当に塗ってしまった」「塗り重ね回数を省いた」などの自己流は、ほぼ確実に失敗します。
無理はしない。少しでも不安なら業者に相談を
「これ以上は難しい」「効果が実感できない」「思ったより劣化が激しい」など、少しでも不安を感じたら、無理せず専門業者に相談してください。
水防人のような無料相談・見積もりサービスを使えば、セカンドオピニオンや部分補修だけの依頼もできます。
DIYで失敗したときの対処法・プロに頼むタイミング
もしDIYで施工した箇所に「剥がれ」「膨れ」「雨漏り」など異常が出た場合、早めに専門業者に現地調査を依頼しましょう。
放置や自己流の補修を重ねると、かえって被害や費用が大きくなってしまいます。
プロの工事は保証やアフターサポートもあるため、不安な場合は【水防人】の無料相談サービスも活用してください。
まとめ
DIYの防水工事は、手軽にできそうに見えて実は多くの落とし穴があります。
下地処理や天候管理、材料選び・施工手順など、ちょっとしたミスが大きなトラブルにつながりやすい分野なのです。
「本当にDIYで大丈夫？」「やり直しや追加費用が心配…」と感じたら、無理をせず専門家に相談してください。
【水防人】なら全国の優良業者を無料で紹介し、セカンドオピニオンや見積もり比較もサポートいたします。
大切な住まいの防水は、長く安心できる方法を選びましょう。
