屋上防水工事4つの種類と費用、長持ちさせる点検の秘訣 | 水防人

防水工事の基礎知識

屋上防水工事4つの種類と費用、長持ちさせる点検の秘訣

2024/11/06

屋上防水工事には建物によって様々な方法がございますが、多くの方から「どの工事方法を選べばよいのかわからない」というお声をいただいています。特に工法の選び方や、費用が適切かどうかについてご不安を感じている方も少なくありません。

そこでこの記事では、そうしたみなさまのご疑問にお答えするため、屋上防水工事の種類や特徴について、わかりやすく解説させていただきます。

屋上防水とは?大切な理由は?

屋上防水は、大切な建物を雨や湿気から守るための重要な工事です。雨漏りを防ぐことはもちろん、建物の強度を保ち、寿命を延ばす効果もございます。適切な防水処理により、建物全体の耐久性が向上し、より快適な空間を維持することができます。

建物を末永くご利用いただくためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。防水の状態を定期的に確認し、劣化が見られた際には迅速な対応をお勧めしております。早期発見・早期対応により、大規模な修繕を未然に防ぐことが可能です。

建物の所有者様には、大切な資産を守る責任がございます。そのためには、様々な防水工法についてご理解いただき、建物の特性に合った最適な方法をお選びいただくことが重要です。それぞれの工法には特徴がございますので、建物の状態や気候条件、ご予算など、総合的な観点からご検討ください。適切な防水対策は、建物の資産価値を守り、安全で快適な暮らしを支える重要な投資となります。

屋上防水の必要性を示す重要なサイン

屋上防水工事が必要かどうかを判断する際の主なサインとして、雨漏り、ひび割れ、膨らみの3つがあります。これらの症状は建物の安全性や快適な住環境に影響を及ぼす可能性があるため、早めの発見と対応が大切です。

もしこれらの問題を放置してしまうと、思わぬところで水漏れが起きたり、修理費用が予想以上にかかってしまったりする場合があります。以下では、実際の現場でよく見られる劣化の様子について、具体的にご説明させていただきます。

早急な対応が必要な漏水の兆候

建物の中に水が入ってくる状態は、すぐに対応が必要な重要な問題です。特に、ひび割れから水が染み込んでいるような場合は、建物の構造に悪影響を及ぼす恐れがあるため、できるだけ早く対処することをお勧めします。

大きなひび割れを見つけた場合は、雨水が入ってくるリスクが非常に高くなります。このような状況では、専門家による詳しい点検と適切な修理を早めに行うことが重要です。そのまま放置してしまうと、問題が急速に進行し、修理費用が大きくなってしまう可能性があります。

見逃してはいけない劣化のサイン

ひび割れや膨れ、塗装が剥がれるなどの劣化が見られた場合は、できるだけ早く専門家による詳しい調査をご依頼いただくことをお勧めします。これらは防水層の機能が低下している重要なサインです。適切な対応を行わないと、より深刻な問題に発展する可能性があります。

ひび割れが発生する原因はさまざまです。時間とともに自然に劣化するだけでなく、地震や強い風による建物の揺れ、温度の変化による伸び縮みなども原因となります。これらの外からの影響は、防水層に予想以上の負担をかけ、ひび割れを引き起こすことがあります。

膨れは、防水層の下で発生する結露や水蒸気が主な原因です。この現象により、防水シートの接着が弱くなったり、塗装が剥がれたりして、防水性能が低下してしまいます。膨れが進むと、雨水が入り込む経路となり、建物の中に深刻な被害が及ぶ可能性があります。

専門家による調査では、防水層を直接確認し、傷や裂け目、膨れなどの劣化状態を丁寧に検査いたします。この詳しい検査結果に基づいて、建物の状態や予算に合わせた最適な防水対策をご提案させていただきます。また、防水工事から10年以上経過している場合は、目に見える劣化がなくても、予防的な観点から専門家による調査をお勧めしております。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、長期的な建物の保護とメンテナンス費用の削減につながります。

屋上防水工事の主要な手法と予算

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屋上の状態や予算、建物ご所有者様のご要望などを総合的に考慮して、最適な防水工法とその費用をご提案させていただきます。それでは、代表的な防水工法と概算費用についてご説明いたしますので、お客様の建物に合った防水対策をご検討ください。

ウレタン樹脂による防水

  • 概算費用:1平方メートルあたり4,000円~
  • 平均寿命:5~10年

ウレタン樹脂を屋上に直接塗布して防水層を形成する方法です。複雑な形状の箇所にも適用できる柔軟性が特徴で、主に3つの施工方法があります。

ウレタンシート工法

  • 概算費用:1平方メートルあたり約5,500円
  • 平均寿命:5~10年

ウレタン通気緩衝工法とも呼ばれ、特殊シートの上にウレタン塗膜を重ねる方法です。比較的安価で、予算を抑えたい場合に選ばれることが多いです。5年以降はメンテナンスが必要となり、10年経過後は表面層の補修が推奨されます。

シート防水

  • 概算費用:1平方メートルあたり6,000円~8,000円
  • 平均寿命:約10年

屋上全体を特殊シートで覆う工法です。ゴム、塩ビ、アスファルトなど様々な素材のシートが使用されます。一般的には耐候性に優れた塩ビシートが多く採用されています。広範囲を短期間で施工できる利点がありますが、複雑な形状への対応や接合部の処理に高度な技術が必要です。この方法には主に2種類の施工技術があります。

アスファルト防水

  • 概算費用:1平方メートルあたり10,000円~15,000円
  • 平均寿命:5~10年程度

アスファルトの優れた防水性と接着力を活用した工法です。耐久性が高く、長年信頼されてきました。ただし、新築時以外での施工は少なく、大規模な工事となるため改修には不向きです。また、他の方法と比べてコストが高くなる傾向があります。主に「熱工法」「常温粘着方(冷工法)」「トーチ工法」の3種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

屋上防水工事の後のお手入れと定期チェックの重要性

屋上は普段あまり見ない場所なので、どんな状態かわかりにくいです。

見落としがちな場所だからこそ、気づいたときにはかなり傷んでいることもあります。そのため、定期的にチェックする習慣をつけることがとても大切です。

これから、屋上防水工事が終わった後にやるべき、効果的なお手入れとチェックの3つのポイントについて、わかりやすく説明します。

排水設備をきれいに保つ

屋上には雨水を流す仕組みがあります。この仕組みをきれいに保つことが大切です。排水口にあるゴミ取りは大きなゴミは止めてくれますが、小さな葉っぱやゴミは手で取り除く必要があります。

定期的に掃除をしないと、水がたまったり、排水口が錆びたりする可能性があります。これは屋上の防水を弱くしてしまうかもしれません。

水たまりを見つけたら対処する

時間が経つと、屋上の表面がでこぼこになり、雨水がたまりやすくなることがあります。また、排水口の周りにゴミがたまると、水たまりの原因になります。長い間水がたまっていると、屋上の防水に悪影響があるので、早めに見つけて対処することが大切です。

植物が生える問題

意外かもしれませんが、屋上は植物が育ちやすい場所です。風で運ばれてきた種が、水と栄養を得て育つことがあります。一見問題なさそうな小さな植物でも、長い間放っておくと屋上の防水に悪影響を与える可能性があります。

特に植物の根っこは予想以上に強く、防水層を突き破ったり、建物の中に入り込んだりすることがあります。植物を取り除いた後も根が残っていたり、大きな植物を見つけたりした場合は、専門家に早めに見てもらうことをおすすめします。

まとめ

今回は、屋上防水の代表的な4つの工法についてご紹介させていただきました。防水の効果を長く保つためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要なポイントとなります。

防水工事は建物の寿命を左右する大切な工事で、数年に一度の実施が推奨されます。そのため、実績のある信頼できる業者様の選定が非常に重要です。適切なメンテナンスを行うことで、建物を長く大切に使用でき、大規模な修繕工事も避けることができます。

弊社・水防人では、全国47都道府県の優れた技術を持つ防水の専門家をご紹介しております。防水工事に関するご相談や、FRP防水工事をご検討の方は、ぜひ水防人までお気軽にご連絡ください。

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