低VOC防水材とは?種類・特徴・選び方をわかりやすく解説 | 水防人

防水工事の基礎知識

低VOC防水材とは?種類・特徴・選び方をわかりやすく解説

2026/05/07

屋上やベランダの防水工事を検討しているとき、「あの独特の臭いが心配で」「小さな子どもやペットへの影響が不安で」と躊躇している方は少なくないのではないでしょうか。

防水工事で使われる従来の溶剤系塗材には、揮発性有機化合物(VOC)が多く含まれており、施工中の強い臭いや健康への影響が長年の課題とされてきました。

しかし近年、環境や人体への負荷を抑えた「低VOC防水材」「水性系防水材」が急速に普及し、臭いが少なく、より安心して施工を依頼できる選択肢が広がっています。

この記事では、そもそもVOCとは何かという基礎知識から、主な低VOC防水材の種類と特徴、メリット・デメリットの正直な比較、どんな建物や状況に向いているか、実際に依頼するときの確認ポイント、費用の目安まで、防水工事を依頼する側が知っておくべき情報を一通り解説しています。

「環境に配慮した防水工事をしたいけれど、どこから調べればいいかわからない」という方に、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。

そもそもVOCとは?防水工事との関係をわかりやすく解説

「低VOC」という言葉は最近よく目にするようになりましたが、そもそもVOCが何を指すのかを正確に理解している方はまだ多くないかもしれません。防水工事との関係を理解するために、まずここから整理しておきましょう。

VOC(揮発性有機化合物)とは何か

VOCとは「Volatile Organic Compounds」の略で、日本語では「揮発性有機化合物」と訳されます。常温で気化しやすい有機化合物の総称で、トルエン・キシレン・酢酸エチル・ベンゼンなどが代表的な物質として知られています。

これらの物質は、空気中に揮発した状態で吸い込むことで、頭痛・めまい・吐き気・気道の刺激といった症状を引き起こすことがあります。長期間・高濃度で暴露された場合には、シックハウス症候群の原因のひとつとなることも報告されています。

室内での影響が注目されがちですが、屋外での施工であっても、風向きや気温・気象条件によっては周辺の住宅や通行人に影響が及ぶことがあります。「外だから大丈夫」とは言いきれないのが実情です。

防水工事で使われる材料にはVOCが含まれている

防水工事では、防水層を形成する塗材本体だけでなく、下塗りに使う「プライマー」、仕上げに使う「トップコート」、目地の処理に使う「コーキング材」、シート防水の接着に使う「接着剤」など、複数の資材を重ねて使用します。

従来、これらの多くには溶剤系の成分が使われてきました。溶剤を使う理由は主に3つあります。下地への密着性が高いこと、硬化速度が速く工期を短縮できること、そして材料コストが比較的抑えられることです。

施工中に感じるあの強烈な臭いは、これらの溶剤成分が気化・揮発することで発生しています。換気が十分でない環境や、密集した住宅地では特に影響が出やすく、「工事中は窓を開けられなかった」という声も少なくありません。

なぜ今「低VOC」が注目されているのか?規制と社会的な背景

VOCに対する規制は、日本でも少しずつ強化されてきています。大気汚染防止法では特定のVOC排出施設への規制が設けられており、建築基準法においてはホルムアルデヒドとクロルピリホスの使用制限が定められています。また、厚生労働省はホルムアルデヒドを含む13物質について室内濃度の指針値を設けており、トルエン・キシレンといったVOCも指針値の対象となっています。

加えて、健康や環境への意識が社会全体で高まっていることも、低VOC化の流れを後押ししています。SDGsの観点から「環境負荷の低い建材・工法を選ぶ」という発想は、住宅オーナーだけでなく建設業者や不動産管理会社にも広がりつつあります。

「臭いが少ない」という利便性と、「環境・健康への配慮」という価値観が重なったことで、低VOC防水材の需要は年々高まっています。

低VOC防水材とは?種類と特徴を整理する

ひと口に「低VOC防水材」といっても、工法や材料の種類によってその特性はさまざまです。代表的なものを順に見ていきましょう。

水性ウレタン防水材

現在、低VOC防水材として最も普及しているのが「水性ウレタン防水材」です。従来の溶剤系ウレタン防水材と同様に、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成しますが、溶剤の代わりに水を分散媒として使用するため、VOCの排出量が大幅に少なく、施工中の臭いも格段に抑えられます。

工法の面では、下地に直接塗り付ける「密着工法」と、通気シートを敷いた上に施工する「通気緩衝工法」の両方に対応できるため、住宅のベランダからマンションの屋上まで幅広い用途で使われています。

一方で、溶剤系と比べると乾燥・硬化に時間がかかるという特性があります。気温が低い時期や湿度が高い環境下では、施工できない日や工期が延びる可能性も。業者と事前にスケジュールをしっかり確認しておくことが大切です。

水性アクリルウレタン・水性エポキシ系プライマー

防水工事の低VOC化を考えるとき、防水材本体だけに目を向けていては不十分です。工程の最初に塗布する「プライマー(下塗り材)」の成分も、臭いやVOC排出量に大きく影響します。

水性エポキシ系プライマーや水性アクリルウレタン系プライマーは、コンクリート・モルタル・既存の防水層など、さまざまな下地に対応できる製品が増えています。

注意してほしいのは、「防水材本体は水性を選んだのに、プライマーが溶剤系だった」というケースです。この場合、プライマー塗布時に強い臭いが発生します。工事全体を低VOC化したいなら、プライマーからトップコートまで、すべての工程を確認することが重要です。

シート防水における低VOC対応

塩化ビニールシートを使うシート防水では、「機械固定工法」と呼ばれる方法が低VOC対応として注目されています。機械固定工法とは、固定金具(ディスクとアンカー)を使ってシートを下地に固定する方法で、接着剤を使わないため、溶剤系接着剤から生じる臭いやVOCを大幅に抑えることができます。

主にマンションの屋上や陸屋根(勾配のない平らな屋根)の改修工事に多く採用されており、既存の防水層を撤去せずに上から施工できるという利点もあります。

ただし、下地の形状や強度によっては採用できない場合もあります。固定金具を取り付ける際に騒音や振動が発生するという特性もあるため、施工環境にあわせて業者と相談して判断しましょう。

FRP防水と低VOCの難しさ

FRP防水は、ガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂を組み合わせた工法で、主にベランダ・バルコニーに使われます。硬化後の強度が非常に高いことが特長ですが、硬化の過程で「スチレン」という揮発性の物質が大量に放出されるため、溶剤系の防水工法の中でも特に臭いが強いことで知られています。

近年は「低スチレン系」や「ノンスチレン系」のFRP防水材も開発・販売されており、従来品よりVOCを抑えることはできるようになっています。ただし、完全にVOCをゼロに近づけることは現時点では難しい工法と言えます。

FRP防水を選ぶ場合は、低スチレン系製品への切り替えが可能かどうかを業者に確認した上で、工事中の換気計画や退避のスケジュールもあわせて検討しましょう。

「VOCフリー」「ゼロVOC」をうたう製品について

市場には「VOCフリー」「ゼロVOC」と表記された防水材・塗材も存在します。ただし、この表記には注意が必要です。

「VOCフリー」の定義は製品やメーカーによって異なる場合があり、「法規制上の基準値以下」を意味するケースもあれば、「特定のVOC物質を含まない(ただし他の揮発成分は含む)」という意味で使われているケースもあります。

「ゼロVOC」の表記があっても、SDS(安全データシート)を確認して成分を自分の目で確かめることが、最も確実な判断方法です。SDSは製品メーカーや業者に請求することで入手できます。

実際に流通している低VOC防水材の例

「低VOC」「環境対応型」を謳う防水材は、現在複数のメーカーから販売されています。ここでは、国内の防水工事現場でよく使われている代表的な製品シリーズを参考までにご紹介します。

なお、製品の詳細スペックや対応工法は改訂されることがあるため、実際の選定にあたっては必ずSDS(安全データシート)やメーカーカタログを確認するようにしましょう。

プルーフロンエコシリーズ(日本特殊塗料株式会社)

日本特殊塗料の「プルーフロンエコ」シリーズは、トルエン・キシレンをはじめ、厚生労働省の室内濃度指針値対象14品目を使用していない環境配慮型のウレタン塗膜防水材です。F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散量の最上位等級)を取得しており、公共施設・集合住宅・学校など、高い環境対策が求められる現場での採用実績があります。

2液タイプの「プルーフロンエコDX」、1液タイプの「プルーフロンエコONE」など、施工規模や現場条件にあわせて選択できる製品ラインナップが用意されています。また、水性塗膜防水材の「プルーフロンアクア」は、水性のため施工時のVOC発生をより抑えたい場合の選択肢となります。

▷『プルーフロンエコ』製品ページ|日本特殊塗料株式会社公式サイト

サラセーヌシリーズ(AGCポリマー建材株式会社)

AGCポリマー建材の「サラセーヌ」シリーズは、国内外で広く採用されているウレタン塗膜防水材のブランドです。シリーズ内には特定化学物質(特化則対象物質)を含まない「特化則非該当」製品がラインナップされており、作業者の健康管理・安全管理の負荷を軽減できる点が評価されています。

「サラセーヌAZ」などが特化則非該当製品として知られており、環境対応型の水性プライマー「PW-100」と組み合わせることで、全工程を環境対応仕様で揃えることも可能です。

▷『サラセーヌ』カタログページ|AGCポリマー建材株式会社

製品選びは「工法との適合」と「全工程での確認」が前提

低VOC防水材を選ぶ際には、製品単体の環境性能だけでなく、使用する工法との適合性・プライマーやトップコートとのセット構成・施工業者の取り扱い実績を総合的に確認することが重要です。

「この製品を使いたい」という要望がある場合は、見積もりの段階で業者に伝え、対応可否を確認するところから始めましょう。

低VOC防水材のメリットとデメリット

低VOC防水材は「良いことずくめ」のように見えますが、当然ながらトレードオフもあります。メリットとデメリットを正直に並べてみますので、判断の参考にしてください。

メリット①:施工中・施工後の臭いが大幅に減る

最も直接的なメリットが、臭いの大幅な軽減です。水性系の防水材を使うことで、溶剤系と比べて施工中の不快な臭いが格段に少なくなります。

これにより、工事中も室内で生活を続ける「在宅施工」がしやすくなります。ペットや小さな子ども、高齢者、アレルギーのある方がいる家庭でも、より安心して工事を依頼できるようになるのは大きなメリットです。

また、集合住宅やご近所との距離が近い住宅地では、近隣への臭い被害を減らせることで、トラブルやクレームのリスクを下げる効果も期待できます。

メリット②:作業者の健康リスクが下がる

低VOC化の恩恵を受けるのは、依頼する側だけではありません。実際に施工を行う職人さんにとっても、有機溶剤への暴露リスクが減ることは大きな意味を持ちます。

長年にわたって有機溶剤を吸い続けることで生じる「有機溶剤中毒」は、職業性の健康障害として以前から問題視されてきました。水性・低VOC材の普及は、現場で働く人たちの長期的な健康を守ることにもつながっています。

メリット③:環境負荷の低減とSDGs対応

VOCは、大気中の光化学スモッグや微小粒子状物質(PM2.5)の生成にも関与するとされています。低VOC材を選ぶことは、建物単体の問題にとどまらず、地域の大気環境の保全にもつながる選択です。

環境認証を取得している建物や、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を目指す建物では、使用する建材や塗材のVOC含有量も評価対象になることがあります。環境に配慮した建物運営を目指す法人オーナーや管理組合にとって、低VOC防水材の採用は合理的な選択といえます。

デメリット①:乾燥・硬化時間が長くなる傾向がある

水性系の防水材は、溶剤系と比べて乾燥・硬化に時間がかかる傾向があります。気温が低い冬場や、梅雨時期のように湿度が高い環境では、乾燥がさらに遅くなり、工期が延びる可能性があります。

「工事は〇日間で終わる」というスケジュールを組んでいても、天候や気象条件によって変わることがあるため、余裕を持ったスケジュール設定と、業者との事前の情報共有が重要になります。


デメリット②:コストが溶剤系より高くなる場合がある

水性系・低VOC防水材は、一般的に材料単価が溶剤系より1〜2割程度高くなるケースが多いです。さらに工期が延びることで、人件費が増える場合もあります。

ただし、近年は水性系材料の需要拡大にともなってコストが下がってきており、溶剤系との価格差は以前ほど大きくない製品も増えています。「高いから選べない」と判断する前に、一度見積もりを取って実際の差額を確認することをおすすめします。

デメリット③:施工できる業者・対応工法が限られる場合がある

低VOC防水材はまだ普及の途上にあり、水性系材料の扱いに慣れていない業者も存在します。溶剤系と水性系では施工の勝手が異なる部分もあるため、経験の少ない業者が施工すると、仕上がりや耐久性に影響が出るリスクもゼロではありません。

「低VOC材を使いたい」と伝えたときの業者の反応を、信頼性を見極める材料にするのも一つの方法です。すぐに対応策を提示できる業者と、「うちではちょっと…」と曖昧な返答をする業者では、施工の安心感が大きく違います。

どんな建物・状況に低VOC防水材が特に向いているか

「低VOCが良いのはわかったけど、自分の家にも当てはまる話?」と思った方のために、特に向いているケースを整理しておきます。

居住しながら工事を行う戸建て・マンション

防水工事は、生活を続けながら施工するケースが大半です。特に戸建て住宅やマンションの専有部分に接するベランダ工事では、臭いが直接室内に入り込みやすい環境です。

冬場は換気のために窓を開け続けることが難しく、臭いの影響が長引きやすい傾向もあります。居住しながらの工事では、低VOC材の選択が快適さに直結します。

ペット・小さな子ども・高齢者・アレルギーのある方がいる家庭

犬の嗅覚は人間の約1万倍、猫も数千倍ともいわれています。人間が「少し臭うな」と感じる程度でも、ペットには強烈な刺激になっている可能性があります。

小さな子どもや高齢者は免疫・呼吸器機能が弱く、VOCへの感受性が高い傾向があります。また、化学物質過敏症や喘息・アレルギーのある方にとって、溶剤系材料の使用は深刻な症状を引き起こすリスクにもなりえます。

こうした家族がいる場合は、低VOC材の採用を「オプション」ではなく「必須の条件」として業者に伝えることをおすすめします。

近隣への配慮が必要な集合住宅・都市部の建物

マンションの大規模修繕工事では、工事中の臭いに対して多くの住民から苦情が寄せられることがあります。管理組合としては、できる限り住民の生活への影響を最小化したいところです。

低VOC材を採用することは、住民への誠実な配慮を形にする手段のひとつです。工事前の説明会で「環境対応型の材料を使用します」と伝えることが、住民の不安を和らげることにもつながります。

都市部の密集した住宅地でも同様で、隣家との距離が近い場合は特に、近隣トラブルを予防する観点からも低VOC材の選択は有効です。

環境認証・グリーンビルディング取得を目指す建物

CASBEE(建築環境総合性能評価システム)やLEED、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)といった環境建築認証の取得を目指す建物では、使用する建材・塗材のVOC含有量が評価指標のひとつになることがあります。

法人が保有するオフィスビルや商業施設、投資用不動産において、環境認証の取得・維持を意識した防水材選びは、今後ますます重要になってくる視点です。

低VOC防水材を使うときに確認しておきたいこと

実際に業者に依頼するとき、何をどう確認すればよいのか。ここでは具体的なチェックポイントを整理します。

SDS(安全データシート)で何を確認するか

SDS(Safety Data Sheet)とは、化学製品の成分・危険性・取り扱い方法・緊急時の対応などをまとめた書類で、化学品メーカーが作成を義務付けられているものです。

防水材のSDSで確認しておきたいのは、主に以下の項目です。

「含有成分」の欄で、トルエン・キシレンなどの有機溶剤が記載されていないかを確認しましょう。「VOC含有量(g/L)」が明記されている製品では、数値が低いほど揮発する有機化合物が少ないことを意味します。また「引火点」が高いまたは「引火性なし」と記載されているものは、溶剤系の揮発成分が少ない傾向があります。

「SDS(安全データシート)を見せてもらえますか?」と業者に聞ける消費者になることが、材料選びの第一歩です。開示を渋る業者には、注意が必要かもしれません。

プライマーからトップコートまで、全工程を低VOC化できるか確認する

前述のとおり、防水工事は複数の工程・材料から成り立っています。防水材本体だけ水性系にしても、プライマーやトップコートが溶剤系のままでは、工事全体のVOC排出量を十分に抑えることはできません。

業者に確認する際は、「使う材料のすべてを低VOCにすることはできますか?」と工程全体について聞くようにしましょう。一部だけが水性になっている「部分低VOC」の状態になっていないかを確認することが重要です。

施工実績と取り扱い材料のラインナップを確認する

低VOC防水材の施工には、溶剤系とは異なるノウハウや気象条件への配慮が求められます。水性系材料の施工経験が豊富な業者かどうかは、依頼前に確認しておくべき重要なポイントです。

確認方法としては、「水性系ウレタン防水の施工実績はありますか?」と直接聞く方法が最もわかりやすいです。また、主要な防水材メーカーが設けている「認定施工店制度」に登録されている業者であれば、特定の製品に関する施工技術を正式に認められている証明になります。

保証・アフターフォローも溶剤系と変わらないか確認する

低VOC防水材を採用する場合でも、耐用年数や保証内容が溶剤系と同等であることをきちんと確認しましょう。

近年の水性系ウレタン防水材は品質・耐久性が大きく向上しており、適切に施工された場合の耐用年数は溶剤系とほぼ変わらない製品も多くなっています。ただし、保証書や施工証明書を発行してもらえるかどうかは、依頼前に確認しておくと安心です。

工事後に何か問題が起きたとき、使用した材料の記録が残っていることは非常に重要になります。

低VOC防水材の費用相場と、溶剤系との比較

「環境対応型にしたら、費用はどれくらい変わるの?」というのは、多くの方が気になるポイントです。正直にお伝えします。

水性系ウレタン防水の費用目安

水性ウレタン防水の施工費用は、一般的に1平方メートルあたり3,500円〜6,000円程度が目安です。ただし、この金額はあくまで参考値であり、実際の費用は施工面積・下地の状態・工法・地域・業者によって大きく変わります。

たとえば、下地の劣化が進んでいて補修が必要な場合や、通気緩衡工法を採用する場合は、材料費・工数ともに増えるため費用が高くなります。逆に、比較的状態の良い下地に密着工法で施工する場合は、費用を抑えられることもあります。

見積もりを取る際には、面積・工法・使用する材料名をセットで確認することが大切です。

溶剤系との価格差はどれくらいか

水性系の防水材は、溶剤系と比べて材料費が1〜2割程度高くなるケースが多いのが実情です。また乾燥・硬化に時間がかかる分、工期が延びると人件費が増えることもあります。

ただし近年は、水性系製品の需要拡大にともなって製造コストが下がり、溶剤系との価格差は縮まってきています。

費用だけで判断するのではなく、「臭いの軽減・健康リスクの低下・近隣への配慮」という価値と差額を天秤にかけて判断することをおすすめします。その差額が数万円であれば、多くの方にとって「払う価値がある」と感じてもらえるのではないでしょうか。

相見積もりで確認すべきポイント

複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は、防水工事においては基本中の基本です。金額を比較するだけでなく、以下の点も必ず確認しましょう。

見積書に「使用材料名」「製品メーカー名」「工法名」が明記されているかどうかを確認してください。「水性系か溶剤系か」が記載されていない見積書は、後から認識の相違が生まれやすいため注意が必要です。

「低VOC・水性系での施工を希望する」と最初に明示した上で見積もりを取ることで、業者の対応姿勢や提案力の差がはっきりと見えてきます。

水防人で低VOC防水材対応の業者を探す

「低VOCにしたいけど、どの業者に相談すればいいかわからない」という方にぜひ知っていただきたいのが、水防人のサービスです。

水防人は、全国の優良な防水工事専門業者を無料でご紹介しているサービスです。紹介された業者には直接電話や公式サイトを通じて連絡できるため、中間マージンが発生せず、適正価格での依頼が可能です。

「水性系の材料を使ってほしい」「低VOC対応の施工実績を聞いてみたい」「プライマーからトップコートまで全部低VOCにできますか?」といった具体的な要望も、職人さんに直接伝えることができるのが水防人の強みです。

環境や健康に配慮した防水工事を希望している方も、まずはお気軽にご相談ください。ご希望の地域の対応業者をご紹介します。

まとめ

VOCとは常温で気化しやすい揮発性有機化合物の総称で、従来の防水材に多く含まれる溶剤成分が施工中の強い臭いや健康被害の一因となってきました。

低VOC防水材・水性系防水材は、こうした課題に応える選択肢として急速に普及しており、現在では住宅のベランダからマンションの屋上まで幅広い場所での施工実績が積み重なっています。

臭いの大幅な軽減・作業者の健康リスク低下・環境負荷の軽減というメリットがある一方で、乾燥時間・コスト・施工業者の対応力という面では確認が必要な点もあります。

大切なのは、「防水材本体だけでなく、プライマーからトップコートまで全工程を低VOC化できるか」を業者に確認すること、そしてSDSで成分を自分の目で確かめることです。

「環境にも、住む人にも優しい防水工事」を実現するために、ぜひ水防人を活用してご自身に合った業者を探してみてください。

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